箱入りみかんどっとこむ

映画・ドラマ・時々雑記。

『パーフェクトワールド』本当の障害とは何なのか?

毎週火曜21時から放送中の『パーフェクトワールド』。

このタイミングだと普通はドラマを見て原作を読む流れになると思うのですが、前からアマゾン先生に漫画をおすすめされてて、漫画を読む→途中からドラマ見る という流れになりました。

原作は9巻まで発売されていて、結構キリが良いところまで来てますがまだ完結していないようです。読んだのですが、この作品・・・とても好きです。学ぶものも多かった。

原作全巻・ドラマともにネタバレありで書いていきたいと思います。  

登場人物(カッコ内はドラマ版のキャスト)

 

川奈つぐみ(山本美月)…本作のヒロイン。絵が得意でインテリアデザインの仕事をしている。高校の同級生 鮎川のことが学生時代好きだった。

鮎川樹(松坂桃李)…昔からの夢を叶え、一級建築士として働いている。高校時代はバスケットボール部で活躍していたが、事故に遭い脊髄損傷を負い車椅子での生活を送っている。

是枝洋貴(瀬戸康史)…システムエンジニアとして働いていて、高校生の頃からつぐみが好き。

長沢葵(中村ゆり)…昔は看護師として働いていたが、結婚後は樹のヘルパーをしており密かに(いや、堂々と)樹に想いを寄せている。

この4人の恋模様がメインとなります。

原作9巻までの大雑把なあらすじ

つぐみと鮎川が取引先同士の飲み会で久しぶりに再会するところから物語が始まる。座っていて気付かなかったが、鮎川が帰宅する時に車椅子に乗るのを見て足が不自由になったことを知ったつぐみ。この飲み会を機に二人は親交が深まり、鮎川が脊損者の苦痛を抱えながらも前向きに仕事に打ち込む姿を見て、つぐみは再び惹かれるようになる。また、鮎川も次第につぐみが自分の心の支えになっていることを自覚していき、二人は交際を始めた。

ある日、鮎川の家に来ていたヘルパーの長沢と会い、つぐみは長沢が鮎川に好意を持っていることを察する。どういう関係なのかと不安がるつぐみに対し鮎川は絶望していた自分を救ってくれた人だと説明するが、つぐみは不安が拭えない。そしてこの二人に対しての不安だけでなく、自分が鮎川を支えていけるのかという疑問、交際に反対する両親などにもストレスを感じるようになり、身体的な疲れも溜まり徐々に体調を崩していく。そしてつぐみは鮎川と一緒に駅のホームにいる時についに倒れ、線路に転落してしまう。間一髪で駅員に助けられたがつぐみは足を骨折し全治2か月となる。ここからこの二人に対し周りの色んな人が代わるがわる追い打ちをかけまくる。ただでさえ彼女を救えなかったことに絶望している鮎川に対し怒鳴り散らすつぐみの両親、「あんたには何もできない、あと私樹くんのことが好きだから!」とつぐみに宣戦布告する長沢、つぐみのピンチにすぐに駆け付けグイグイアプローチしてくる是枝。自分にはつぐみを幸せにできないと勝手に判断した鮎川はつぐみに別れを告げる。

二人が破局した後、つぐみの父が癌でかなり進行していることが発覚する。つぐみは仕事を辞め実家に帰ることを決めるが、是枝は遠距離でもいいからと猛プッシュすると、まさかの交際OKをもらう。一方つぐみを振ったことを後悔した鮎川はつぐみが実家に戻ることを知り復縁を申し込むが、つぐみはこれを受け入れずそのまま帰ってしまった。 家族と一緒に過ごすつぐみだったが、ひょんなことから再び鮎川と一緒に仕事をすることになった。お互いに別れを選んだのにつぐみにも鮎川にも未練があることを察していた是枝に対し、鮎川は「自分たちは絶対に復縁しない」と言い切る。しかし大地震が起こり、つぐみは鮎川の安否を確認しに駆け付け、これをきっかけに二人は再びお互いの大切さを認識し復縁することになった。

「自分は相手を幸せにできるのか?」という問題をクリアしたつぐみと鮎川。残されたハードルはつぐみの両親に交際を認めてもらうこと。入院中のつぐみの父の元に鮎川は毎日のように通うが見事にシカトされ、ようやく口を聞いたかと思えば再び「認められない。帰れ。」と告げられ流石に心折れる鮎川。しかし容体が悪くなり意識が遠ざかった父が、鮎川がつぐみを支えている様子を見て二人のことをついに認めた。こうして二人の間の障害は消え、結婚に至った。

原作の感想

“障害”をいかにして乗り越えるか、ということを考えさせられました。たまたまこの作品では脊髄損傷による下半身の障害と言う形で描かれていますが、誰しも様々な“障害”と向き合っていると思います。主人公のつぐみと鮎川はあらゆる現実を突きつけられ、途中くじけながらも少しずつ一緒にいることへの気持ちが固まっていくので、その様子に勇気をもらえます。また、“障害”は身体的なものだったり、何かしらの事実や状態だったりすると思いますが、一番大きな障害はきっと自分の考え方や意識、思い込みなんだろうなとも感じました。

作中、こんなセリフがあります。

「障害があるからこそ輝く恋もあると思うわ!」

これ、2巻の早々に鮎川のバスケ仲間の嫁が言うセリフなんですけど、もうこのセリフがこの作品のすべてなんじゃないかってぐらい印象的でした。まあ、この嫁もうこれ以降ほぼ出てこないので名言を残して去ったわけですが(笑)

しかし、つぐみの両親が二人の交際を心配するのは仕方ないんですけど、ちょっと人でなしすぎないかとツッコみたくはなりましたね。勝手に娘の彼に別れてくれと頭下げてくるし(しかも1回や2回ではない)

つぐみが事故に遭った時は車椅子の鮎川に対して「娘が歩けなくなったらどうしてくれたんだ!」と言ったり・・・別に鮎川が押して落ちたわけでもないのに。責めるならふらついたつぐみにぶつかってきた男に言えばいいのに!むしろそいつが助けるべきだったと思うんですけど、線路に落ちたことに気づかなったのか敢えてのスルーなのか、サーっといなくなってましたね。ああいう場面は現実にもたくさんありそう。

ドラマ版について

今日初めてドラマ版を見たのですが、「配役が素晴らしい!!」という印象でした。山本美月ちゃんはこういう正直者で分かりやすくて、ネガティブな感情も隠し切れないような女の子が合う気がしていて、今までの彼女の作品で一番ハマってるんじゃないかとさえ思います。

松坂桃李くんはちょっと自分の漫画のイメージとは違う気がするけど(そもそも現実に鮎川っぽい俳優が思いつかない)すごく自然でリアルで、「あ、そうか。実際にいたらこんな感じなのかな」と納得させられる。

そして私が個人的に大好きな中村ゆりさん。超絶美女でSNSとか見ると優しそうな雰囲気の女優さんなのですが、意外とヒステリーの役が似合うんですよね(笑)原作よりも長沢がぐいぐい来るのですが、かなりハマってました。

 

というわけで、原作10巻が出たら読みたいしドラマも来週から見ようと思います♪