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漫画『三日月と流れ星』に見る魔性な男と魔性な女

新刊が出ると毎回買っている漫画の単行本の一つ マーガレットコミックス『三日月と流れ星』第6巻が5月に発売予定とのことで、改めて読み直しました。

作者は椎名あゆみ先生。『ベイビィLOVE』では主人公カップルの歳の差が3才でしたが、なんと今回は18歳差ラブストーリーです!

『三日月と流れ星』はどんなお話?

 

主人公の充希(みつき)はある日立ち寄ったカフェで店長 浅井に一目惚れをするも、左手薬指にはしっかりと指輪が。しかも彼は既婚者というだけでなく、自分より18歳も年上の34歳&バツイチ&中学生の息子持ちの事実が判明!池内京太郎というマイナーな作家のファンという珍しい共通点があり、話が弾む充希と浅井。浅井に告白するも高校生の充希が相手にされるはずもなく、しばらく会わないうちに3年の月日が流れ充希は大学生に。しかしひょんなことから充希は浅井親子に再会し、3人の関係にも変化が―。 

本作の見どころは?

タイトルが『三日月と流れ星』で、絵柄もほんわかしている。そして主人公の充希がおっとり系で浅井父も落ち着いたタイプということで、雰囲気に騙されて静かな恋愛模様を見ているつもりになっていましたが、、、

読んでいくとなかなかドロドロな状況になっていきます(笑)

まず、主人公の充希ちゃん。漫画界で魔性の女の代名詞といえば『NANA』の幸子の名が挙がるでしょう。しかし現実にこの二人が身近にいたら、個人的には充希という女の方が幸子より厄介だろうな、と確信しています。

ちょうど、幸子と充希はどちらも片思いの男性(彼女持ち)にモーションをかけるシーンがありますので、二人の手法を比較してみましょう。

※よって、NANAと三日月両方ネタバレしていきます

幸子の場合

見た目:ぱちっとしたお目目、プルっとしたリップでばっちりメイク

手法:レストランでバイト中の先輩 章司くんに片思い中。よく二人でバイト後の終電に乗り込むため駅まで走るのだが、幸子はあえてミュールを履いている。そしてついにある夜、駅の階段を駆け上がる最中にミュールが脱げてしまい、章司とともに終電を逃す。「なんでそんな靴履いてくるかなぁ」という章司に対して出た一言が、かの名言「わざとだよ?」である。

充希の場合

見た目:薄化粧で清楚系

手法:充希は足を骨折し、松葉杖をついている状態。意中の男性 浅井とともに図書カフェで本棚の近くに立っているのだが、バランスを崩しそのまま浅井に抱きつく。その際に発した第一声は「ごめんなさい。あたし困らせてますよね」。(その後、わざとだと発言)

 

まず、幸子に関して。漫画を読んだことある人ならわかると思いますが、彼女は見た目が既にちょっと小悪魔系です。そして簡潔にまとめた「わざとだよ?」もある意味清々しく、分かりやすくあざとい。

対して充希さん。彼女はよろけるにあたり、怪我をしているという盾をまとっているところが非常に質が悪い。加えて、思ってもいないであろう「ごめんなさい」。

よく考えると冒頭で一度堂々と浅井さんをデートに誘っていたり普通に告白もしているので、彼女やり手なんですよね。だけど清楚系な見た目とおしとやかな喋り方でとてもそんなタイプであることを感じさせない。これは恋敵になったら一番イラつくタイプだとみかんは考えます。

 

この後の『NANA』と『三日月と流れ星』の展開の違いも面白いです。

「わざとだよ?」と言われた章司は分かりやすく赤面し、翌日は見るからに挙動不審な様子であっさり幸子にハマっています。そしてその後まもなく奈々と別れ幸子との交際がスタート。章司って単純(笑)

対する充希さんの方ですが、なんとお相手の浅井さんも魔性の男なんです(と、勝手に結論づけました)。浅井さんは章司と違っていつも同じ笑顔で、何を考えているのか分からず一筋縄にはいきません。しかも充希が抱きつく直前、自分の息子の方が充希と仲良くなっていることにやきもちをやいていると発言しているのです!これは、抱きつきたくもなりますわな。

更に、この後浅井さんと充希は周りが二人をくっつけるために計画した複数人での旅行に行くのですが、充希がそのことを浅井さんに話すとこう言います。

「充希ちゃんと俺をくっつける計画に あえてのっかってみました」

 

・・・((((;゚Д゚))))

 

その後はっきり好きだとも言わずに、言葉を濁しまくって最終的に充希を押し倒します。もう魔性と魔性の戦い、駆け引きの嵐。(浅井さんは駆け引き苦手と自称しているけど、私は認めない。)

けど、浅井さんかっこいいんですよね~。ぜひとも引っかかってみたいわというささやかな願望から、単行本を毎回買ってます。笑

「お前が好きだ!」とストレートに言ってくる熱血男子よりも掴みどころのない大人な男性がお好みであれば、とても楽しめるのではないかと思います。ぜひ、ご一読ください!